九條明子

九條明子(くじょうめいこ)。故人。九條夕子の母、九條幸玄の妻。

元クジョウ社バイオメディカル部門所属。キメラ開発の基礎をきずくが、キメラ細胞の安定化で失敗をつづけた。無数の失敗作を産みだし、研究は中断。社を去ってからも自宅で独自研究をつづけていたところ、第三者からの通報があり、警察が介入。晩年はクジョウ社の精神病院ですごした。

研究は一人娘の夕子に引き継がれた。

人となり

表向きには才色兼備の優等生としてふるまっていたようだ。写真をみたが、黒髪長髪のいかにも大和撫子といった美しい女性だった。しかし内心にはグロテスクなものを抱えていたらしい。幼少期の友人の話によると、蠱や爬虫類を解剖して遊ぶような子供だったんだとさ。パーツを組み合わせて、「へんな生き物」の剥製もつくっていたらしい。そして大人になってからは、グロテスクな内面をかくす聡さを得た。

キメラ研究に執心していた理由だが、元同僚から興味深い話がきけた。「まだどこにもいない、かわいい動物をつくりたいの」────酒席でぽろっとこぼしたそうだ。表向きには遺伝子治療研究という大義名分だったが、内実は子供時代の解剖遊びの延長だったんだろう。

単純に悪人とよぶのは疑問だが、狂人とよぶのは差し支えはないだろう。(RJ)

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